2014年2月9日が投票日となる東京都知事選挙がおもしろい!
インターネットを利用した選挙活動が一部解禁され、今までにない選挙活動がネット上で生み出されています。
また、脱原発を争点とする選挙に関わる動きとして映画の無料上映がYoutubeで公開されました。
今回はそんな新しい選挙の動きを紹介してみたいと思います。

選挙をアップデートする、家入一真

唯一の30代、群を抜いて若い候補者である、元引きこもりであり連続起業家の家入一真さん。
もともとインターネット業界の人であることもあり、Webを最大限に活用した選挙活動を繰り広げています。
(立候補のきっかけはtwitterで「1000リツイートされたら出馬」と呟き、あっという間に1000リツイートされたこと。立候補に必要な供託金はホリエモンこと堀江貴文さんからの支援)

家入一真(いえいりかずま)東京都知事選立候補者

具体的には?

家入一真(いえいりかずま)東京都知事選立候補者

家入さん独特のゆるキャラや元ひきこもりという経験をもとに語られる言葉が多くの人からの共感を生み支援の輪が広がっています。
一番良い傾向だと思うことは、選挙活動のコアメンバーやボランティアスタッフの年齢が若いこと。
もし家入さんが立候補しなければ、選挙活動に関わることはなく、投票にも行かなかったかもしれない20代〜30代の人たちが積極的に関わっている様子がツイキャスやYoutubeなどの動画で可視化されています。

「資金がなくても出馬できる」「政治をもっと身近なものにしたい」といった考えを実践。

平成25年7月の参議院選挙で「選挙フェス」と銘打ちライブ音楽をミックスした選挙活動をした三宅洋平さんにも通じる新しい価値観を感じます。
ちなみに家入さんは「インターネッ党」という団体をつくったので知事選挙後も継続して政治に関わる活動を続けていくそうです。

細川と小泉の脱原発コンビと『100,000年後の安全』無料上映

脱原発に争点を絞る選挙手法に賛否両論の細川護煕さんと小泉純一郎さんの元首相連合。

ここで注目は、小泉さんが考えを脱原発に変えたきっかけとなったドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』が選挙期間中限定で無料公開されたことです。

映画『100,000年後の安全』本編をYOUTUBE無料配信

映画『100,000年後の安全』

 
配給元のアップリンク主宰 浅井隆さんは以下のように無料公開の理由を掲載。

ここから引用—–

核のゴミの処分問題の解決は、目先の経済のために先のばししてもいいという意見が多数だったのがこれまでの都知事選の結果だ。小泉、細川の両氏とも首相在任時には原発推進派だったのが、小泉氏は『100,000年後の安全』を観たことが一つのきっかけとなり脱原発に意見を変えた。それならば、これまでに石原元都知事と、猪瀬元都知事に票を投じた人にこそこの映画を観てほしく思い、無料公開に踏み切った。そして、どの選挙においてもマジョリティである、棄権した有権者に観てほしいと思った。

僕は、小泉政権時の郵政民営化、規制緩和など新自由主義といわれる大企業のための政策が格差社会を生み出したことは支持していない。だが、脱原発というシングルイシューで選挙を戦う小泉元首相が推すのが細川護煕候補というのなら、脱原発を実現するために細川候補に都知事になってもらいたい。

デモや脱原発派の支持者を応援してきたものの、自分と考えの違う人に共鳴してもらうのは容易ではないことを、これまでの選挙で思い知ってきた。自分と考えの違う人には、感情ではなく論理で向かう必要がある。そして、説得ではなく、本人に気づかせる必要がある。映画は感情に訴えかけるのに有効なメディアであり、『100,000年後の安全』は、核のゴミの問題を非常に論理的に考えさせる映画でもある。そのため、今回この映画を脱原発に社会をシフトさせるために一人でも多く人に観てもらおうとYouTubeでの無料配信に踏み切った。

切迫した貧困問題や労働問題、都市型災害への対策など他の重要課題を争点としない候補者の善し悪しはさておき、これも選挙の行く末に映画というカルチャーが積極的に関わろうとしている新しい動きですね。

もう選挙はダサくない?若者が参加する「せんきょCAMP」

そんな都知事選挙の最中、インターネットでよく見かける活動に「せんきょCAMP」があります。
これは、いつのまにか他人ごとになってしまった選挙や政治を身近なことにしていくオープンな取り組み。

特定の主義主張を持たないことや非営利であることなど、いくつかのルールを守れば誰でも自由に開催できる未来について話し合う場です。

せんきょCAMP

開催の模様はUSTREAMなどの無料動画配信によって共有されます。
特徴的なのは多くの若者が積極的に参加していること。
よくあるゲストスピーカーが考えを述べるだけではなく、若者がどんどん意見を発言しています。
また、ママさんたちやLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の方たちが政治について語る場がしっかり設定されていることがすばらしいと思いました。ヘアデザイナーが政治について語る場もあるべきですね。

息をするように政治について語れる未来を

平成25年7月に行われた第23回参議院選挙の投票率は「52.61%」、前回の都知事選挙の投票率は「43.50%」と低い水準である日本の選挙。
今回紹介したような新しい動きが、今までかっこ悪いものでしかなかった選挙を変えて行くことを期待せずにはいられません。
もちろん自分たちも新しい気持ちで政治に向き合い、自分が投じた票の行方を見守って支援し、さらに監視していく必要があります。

そして、もしかしたら私たちが立候補するというカタチで政治に関わる日がすでに訪れているのかもしれません!